カオリナイト またはカオリン
ドイツの国立研究機関の発表
(「ダイオキシン含有飼料を摂取した家畜由来のミルク、脂肪、肉の健康リスクについて」11月4日)
オランダで、天然にダイオキシンに汚染されていたカオリナイトを使ったジャガイモ製品で飼料汚染がおこり、ドイツを含むEU数カ国でこの飼料が家畜に与えられた。EUの早期警告システム(2004年11月3日)によれば、このカオリナイトのダイオキシン含量は910ng TEQ/kgである。汚染飼料を与えられた動物の乳1検体から検出されたダイオキシン量は19.5pg TEQ/g 乳脂肪であった。BfRは、この飼料を摂取した家畜由来製品により消費者にリスクがあるかどうかについて、暫定的に評価を行った。今回のケースでは、偶然耐容摂取量を超える場合があるかもしれないが、消費者の健康には問題がないと考えている。WHOによる耐容摂取量は、1∼4pg WHO TEQ/kgであるが、これは生涯にわたる継続的暴露によるもので、この値をたまたま超えただけでは問題にはならないことは強調しておく必要がある。
(補足)EU機関の発表
オランダのジャガイモ加工会社で、ジャガイモの皮などジャガイモ副産物が高濃度のダイオキシンに汚染されていることを発見した。これらは動物飼料に使われている。結果的にこれらの飼料を使っていたオランダの 162、ベルギーの 8、ドイツの3 農場からの動物の移動は禁止された。
(以上は国立医薬品食品衛生研究所「食品安全情報No.23/2004」による)
注目すべきは、「消費者の健康には問題がない」ということだ。リスクは、抑えるべきもの、減少させるものであって、ゼロにはならないもの、という考え方が基本にある。
これに対して、日本では「ゼロリスク症候群」が蔓延している。健康に悪影響を及ぼす可能性のある物質を一切含まない食べ物なんてないことを理解しようとせず、すぐヒステリックになる人たち。これを商売道具にする人もいるから困ったものだ(BSE騒動の時のみの○んたなんかが典型)。
食べ物のリスクについて正しく把握するための入門書としてこの1冊を。
さて、カオリナイトとは鉱物で、陶磁器の原料となる粘土として知られている。名前は、景徳鎮の磁器の材料となった粘土の産地の高陵(カオリン:Kaoling)に由来する。
ウィキペディアで検索するとまともな検索結果が出るが、試しにはてなで「カオリン」を検索してみたら・・・、やっぱり何だかヘン。
ネタ話は置いといて、「Nature」にはこんな記事が。
「ビタミンEを過剰に摂取することで、健康を損なう可能性がある」。
研究者は下記のようにコメントしている。
「サプリメント会社は、ビタミン E が健康に良いと漠然と主張しているが、それは科学的根拠に基づくものでなく、単にマーケティングのためである。」
「”ビタミン”と聞くと、みな健康に良いと思い込む。体に有害だとは誰も想定しない。しかし、他の化学化合物と同様に、ある特定量を超えて摂取すると有害な影響を与え得るのである。」
この研究は、まだ科学的に正しいとは証明されていない。しかし、過剰な健康志向、健康信仰が、かえって健康にリスクをもたらす可能性があることに注意すべきだろう。


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